★北杜市郷土資料館
 常設展「ほくと歴史の杜紀行~大自然に育まれた郷土の文化~」

★北杜市考古資料館 
 常設展「遺跡から探る北杜の歴史」
★北杜市埋蔵文化財情報WEB 開設しました。
 
https://hokuto-maibun.com/
★浅川伯教・巧兄弟資料館 
 ブログ→
http://asakawabrothers.blogspot.com/
★平田家住宅  

※令和2年4月より休館日が週2日に変わりました。詳しくは、『アクセス・利用案内』をご覧ください。
※令和元年10月1日より一般・高校生以上の入館料が210円に改定になりました。

2019年11月29日金曜日

第2弾 東京発 縄文巡回バスツアー ワンダフルジャーニー 【北杜市考古資料館】

八ヶ岳定住自立圏共生ビジョン
資料館連携事業 共同企画展

ワンダフル ジャーニー [星降る八ヶ岳山麓の縄文世界]
関連イベント 縄文巡回バスツアー東京発 第2弾!!
11月23日(土)に行われました。

JR八王子駅からの出発
最初にバスを降りたのは、北杜市にある国史跡 梅之木遺跡。
心配した雨も止み、八ヶ岳も見えてきました。

ガイダンス施設で 北杜市教育委員会学術課課長の解説を聞きます。




梅之木遺跡は5000年前の縄文のムラ。
縄文時代の人々が500年にわたり暮らした集落の遺跡です。



梅之木遺跡では、多数の竪穴住居、川べりの作業施設、縄文時代の「道」が見つかりました。
どのようなものか見に行ってみましょう!

こちらの竪穴住居は、縄文時代の道具と技術、素材にこだわり復元しました。
入ってみましょう。20名もの人数はいれるのかな?

けっこう中は広く、全員入れました!
薄暗いなか、縄文人さんが火を焚いてくれてました。

天窓を開けると、パァ~っと明るくなり、これなら暮らせる!と思った方も多いはず。


こちらは、今まさに復元中の竪穴住居です。

さぁ、川へ降りる縄文の「道」を通って、敷石住居、調理施設を見に行きます!
今は埋め戻されていますが、ここを縄文人が通ったんだなぁ、と思うとタイムスリップしそうになります。

敷石住居(復元)
床に平石を敷いた特殊なつくりの住居です。

この左側に今は涸れ沢ですが、川が流れていました。

集積土坑(復元)
浅いくぼみに焼けた石を集積した土坑で、石蒸し調理の施設です。


次の目的地に行きましょう。
北杜市考古資料館です。
解放感のある1階展示室に大型土器が展示してあります。

金生遺跡から出土した土偶や石棒。
ユニークな形がいっぱいありますね。


この後ランチをとって、長野県富士見町の井戸尻考古館へ!
ずら~っと並んだ土器たち。 

石器もたくさんあります。

こちらは、始祖女神像。
残念ながら今、長野県立歴史館で開催中の「中部高地の土偶」展に貸出中のため、レプリカです。
が、かなり精巧に作られているらしく、見間違えるほどの出来栄え(?)だそうです。 

展示の中に北杜市小淵沢町から出土した土器を発見!(手前の土器)
井戸尻の方々が発掘に携わったんですね。
キャプションは手書きで「有孔鍔付樽」になってます。
容量2斗 ≒ 36リットル   
何をいれていたのでしょうか? 

素晴らしい香炉形土器

神像筒型土器 美しいです。

今回の共同企画展だけに展示されている 人体絵画土器。
出産している姿だとも言われています。 


では、次の目的地、八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館)へ!

国史跡 阿久遺跡(あきゅういせき)から出土したものを展示しています。
阿久遺跡は縄文時代前期を通してのムラであり、立石・列石を中核に捉えた祭祀の場でした。


前尾根遺跡出土の顔面装飾付土器は、ほぼ完形で出土しました。


大石遺跡出土の深鉢は涙を流しているようにも見えますね。

山の神遺跡出土の釣手土器
原村にも他では見たことのないような土器が出土しています。

南平遺跡出土の深鉢


今回の旅はここまでです。
お土産に各館より缶バッジを1つずつどうぞ。

 
ワンダフル ジャーニー [星降る八ヶ岳山麓の縄文世界]
いかがでしたか? 素晴らしい旅となったでしょうか?

八ヶ岳の麓にすばらしい縄文のムラがいくつもありました。
きっとムラ同士の行き来もあったでしょう。お嫁にいったかもしれませんね。

また来年も 「八ヶ岳定住自立圏共生ビジョン 資料館連携事業 共同企画展」バスツアーを行う予定です。
来年はちょっと縄文人になった気分でムラ(各館)を回り、体験なども考え中です。
ぜひご参加ください!