当日は、雨の予報でしたが、雲間から青空がのぞき初秋の風を感じながらの講座となりました。
日野春駅からスタート
日野春駅見学中に2017年12月デビューの”新型スーパーあずさ”が通過していきました。
蒸気機関車時代の給水塔と現代の車両の組み合わせは、不思議と心を惹かれます。
蒸気機関車が使った石炭の燃え残しを地域の人々が拾いに行き、再活用をしていたというお話をバスの運転手さんから聞くことができました。
いよいよ廃線ルートを歩きます。
朽ちた枕木を見つけました。
蒸気機関車が通っていた時代に思いを馳せながら、切通しの底を進みます。
こちらは田んぼの脇に置かれていた枕木。
この枕木には、割れ防止の丸い金輪が打ち込んであります。
足元にある廃線のなごりを見つけながら、歩きます。
田んぼの向こうに見える土手が廃線跡です。
参加者は、講師の話に驚いたり感心したり。
講師の話もなめらかに、そして、熱く語られています。
古いレールを再利用したパイプラインが通っています。
このようにレールの再利用は各地で見ることができます。
(例:駅ホームの柱など)
レールの刻印を見ることで、製造された年はもちろんのこと、製造された国もわかります。
【ちょっと寄り道】
野生のホップをみつけました
ホップ(ビールの原料)は、昭和前期に北杜市域でさかんに栽培されていました。
柵として再活用されているレールと、信号ケーブル標識跡。
この農道がかつて線路だったことを偲ばせてくれます。
穴山駅付近までやってきました。
穴山駅も電化前は長坂駅とおなじようにスイッチバックの駅でした。
明治、大正、昭和と三代にわたって増築された珍しいトンネルを通ります。
煉瓦造りのトンネルを見下ろせるところまでやってきました。
長い煉瓦と短い煉瓦の層を交互に積む方法は、イギリス式といいます。
鉄道のトンネルや橋などに多くみられます。
穴山駅に到着!
明治37年に中央線が通ってから、路線の変更や、蒸気機関車やディーゼル車、電車への移行など、長い歴史を経て今に至る鉄道について多く学ぶことができました。
次回の「廃線さんぽ2」は、小淵沢駅から長野県の信濃境駅までを予定しています。
参加お申し込みは、10月18日(木)より開始いたします。
お申し込みは、北杜市郷土資料館まで。
電話:0551-32-6498 FAX:0551-32-6497
企画展「北杜に汽笛が響いた日―やってきた鉄道と近代化―」は、12月24日(月・祝)まで開催しております。
会期中、毎週日曜日の午後1時から、企画展示室内にて鉄道模型走行を行っています。
みなさまのご来館をお待ち申し上げます。