★北杜市郷土資料館
 常設展「ほくと歴史の杜紀行~大自然に育まれた郷土の文化~」

★北杜市考古資料館 
 常設展「遺跡から探る北杜の歴史」
★北杜市埋蔵文化財情報WEB 開設しました。
 
https://hokuto-maibun.com/
★浅川伯教・巧兄弟資料館 
 ブログ→
http://asakawabrothers.blogspot.com/
★平田家住宅  

※令和2年4月より休館日が週2日に変わりました。詳しくは、『アクセス・利用案内』をご覧ください。
※令和元年10月1日より一般・高校生以上の入館料が210円に改定になりました。

2024年8月4日日曜日

藍染体験を開催しました【北杜市郷土資料館】

 こんにちは。

連日山梨県内では真夏日 or 猛暑日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?


北杜市郷土資料館は八ヶ岳南麓の標高739m地点にあるのですが、フツーに暑いです。

「八ヶ岳南麓」―なんとも涼しげな響きですが、昨今の猛暑の前ではすっかり見る影もありません。


さて、そんな暑さにも負けず、7月の郷土資料館では市民の皆さんと一緒に藍染体験を行いました。


藍で染めた布はマムシや毒虫が嫌うとされたため、日本人はあらゆる衣料品を藍で染めてきました。

起伏の多い北杜市域では、田んぼの少ないエリアを中心に明治時代にかけて藍の栽培が盛んだったそうですよ。


今回は、2日間にわたって開催した藍染体験の様子をご紹介します。


◎初日(7/7) 藍の収穫と乾燥葉作り

まず、7日には藍の収穫と乾燥葉作りを行いました。


いかがですかこの青々と茂った藍の森は。

例年であれば、初日に藍染を行い2日目に藍の乾燥葉を作るのですが、今年はあまりに藍の生育が早かったため急遽乾燥葉作りを先に行うことになりました。


藍染に向けて、根元付近から刈り取ったあとは葉っぱだけを収穫します。

茎からは藍色は出ないのだそう。


ただし、このまま乾燥させても綺麗な色は出ません。


そこで行うのが葉っぱに“傷”をつける作業です。

こうすることで、葉っぱの中に含まれている藍色成分が外に出やすくなるのです。

今回はこのカゴの上で藍葉を転がし傷をつけていきます。


この作業を経て出来上がったものがこちら。



休憩をとりつつ約10人で4時間近く作業を続け、なんと計55カゴ分。

張り切りすぎた私は軽く肩を痛めました。

このまま天日で1ヶ月ほど乾燥させれば出来上がりです。


◎2日目(7/28) 藍染

さて、いよいよ皆さんお待ちかね藍染の作業です。


今回の流れを大まかに説明すると、乾燥葉を煮出して染液を作り、そこに布を浸して染めるというもの。

本当は細かい工程がありますがここでは割愛します。資料館シークレットなのです。

初めの方こそ探り探りでしたが、時間が経つにつれて皆さん作業に慣れていきましたね。

中には、ただ染めるだけでなく模様を入れて染める遊び心を炸裂させた方も。

(模様を入れたい場合はあらかじめ輪ゴムや割り箸などでギュッと押さえ、染液が染み込まないようにしておきます。)


こちらで用意したハンカチ以外にも、各自でお持ちいただいた布や衣類も素晴らしい仕上がりでした。壮観!わびさび!!ジャパンブルー!!!



暑い中2日間に渡ってご参加いただきありがとうございました!