★北杜市郷土資料館
 常設展「ほくと歴史の杜紀行~大自然に育まれた郷土の文化~」

★北杜市考古資料館 
 常設展「遺跡から探る北杜の歴史」
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※令和2年4月より休館日が週2日に変わりました。詳しくは、『アクセス・利用案内』をご覧ください。
※令和元年10月1日より一般・高校生以上の入館料が210円に改定になりました。

2020年2月9日日曜日

平安時代の後田遺跡見学会【北杜市考古資料館】

2月8日土曜日 北杜市須玉総合支所北隣り、後田遺跡(うしろだいせき)の見学会が行われました。

この遺跡は平安時代(約1,000年前)の集落跡で、竪穴住居6軒、掘立柱建物5棟、竪穴状遺構4基、土坑約300基、ピット約670基が発見されました。

2号掘立柱建物。等間隔に穴が開いてるのがわかります。
建物のだいたいの大きさがわかりますね。

大きな土坑群。はっきりとした用途や時期はわからないそうです。

穴に石がはいってる・・・
この石の上に柱を建てていたようです。
石の上がちょっとツルツルしています。


5号住居。こちらのお宅は、他よりも高価なものが出土したようですよ。

真ん中よりちょっと上の赤茶色のところが カマドの跡です。

こちらから釉薬がかかった陶器が出土しました。
素焼きでないところが、高価っぽい!?

中はこんなかんじです、と担当の生山さん。

6号住居からは、坏・墨書土器・甕 が出土しました。


模様が描かれた坏(つき)


墨書土器。しかし、漢字は読み取れません・・・


貼り合わせると一つの甕になるでしょう。


他にも、土坑から1101年中国で発行された古銭「聖宋元宝」や 縄文時代の黒曜石の石鏃(矢じり)が出土しました。
縄文時代の住居跡などは、この遺跡からは出ていません。縄文人が狩りをした時のものでしょうか?

後田遺跡は、令和元年10月から令和2年2月中旬までの約4ヶ月間の発掘調査でした。この後埋め戻され、特別養護老人ホームが建設されます。

1000年前の生活がわずか4ヶ月だけ現在に現れました。
解説を聞き、さらに北杜市の遺跡に興味をもたれた方もおられるでしょう。
北杜市では、いつもどこかで発掘調査をしています。
最新の情報は、「北杜市埋蔵文化財情報WEB」でご覧いただけます。